おしゃべりも 演奏以上に グルーヴィン MC集も 腰で聴け!
解説:最初スガ シカオのディレクター兼マネージャーの光岡から「今回のライブベストの初回特典にMC集付けるってどうかな?」って言われた際に実は反対してました。演奏以外のものを商品化することはミージシャンの矜持に反すると思ったからに他なりません。以前から、例えば「着ボイス」とかの、いわゆる音楽ではない音声商品にどうしても抵抗があって、今回も例外なく「いやあ、面白いけど、やっぱないんじゃない?」と返しました。穂苅のこうしたことはよく知っているはずの光岡が、「やっぱそうっすよねー」ではなく「とりあえずまとめてみますわ」とねばったので「まあ、わかった」と、あまり気にも止めず流していました。翌日出社すると音楽制作デスクの江田の周りにハードディスクとマルチテープの山ができてました。「なんじゃこりゃ?」「スガさんのライブ音源全部です。」会社の隅にある小さいスタジオで光岡の格闘が始まりました。バンド、弾き語りでのそれぞれベストテイクの選定、これは比較的容易だったと想像します。「あの日のあの曲すごく良かったよね。」っていうのはスガにベタ付きしている光岡ならば記憶に残っているだろうからです。ただMCはそれが面白かったということは判っても、いつどこで話されたのかはなかなか憶えていないものです。おそらくセットリストを眺めながら各箇所聞き直したはずです。のべひと月は費やして三枚のCD-Rが出来上がりました。一枚目のバンド編から順番に聴いてみます。バンド「おお!ずいぶん前の音源もあるなあ。若いシカオ君もいいじゃん!」弾き語り「声の出し方がバンドとは違ってるんだよなあ。スロー系はもちろんだけど、19才とかのグルーヴたまらんね。」いよいよ問題のMC集・・・「おっ!えっ!うは、ぶわははははは、ぎゃはははははは!」死にそうでした。これはもうファンクです。シカオ君にそれこそ叱られそうですが、楽曲のパワーに匹敵、いやそれ以上の破壊力をもったこのMC集はまさに言葉のグルーヴです。腰が動く動く!聴き終わって、ようやく光岡の狙いが解りました。それは「スガシカオのライブにおける3種類のそれぞれのグルーヴ」だったのです。ぜひ初回版聴いてください。死にます。
ここのところお財布が寒いので買うべきか買わざるべきか迷っていました。
でも穂刈さんがそこまでおっしゃるならば買うしかありません(笑)!!
神のMC(と、秦さんが言っていましたね)、しかと聴きます!!
投稿情報: とと | 2007年10 月 8日 (月) 14:56